2014年度 第1回 中間報告会 グループ5議事録

2015-04-16

「DHCに女子大生を取り込むには」愛知大学太田ゼミナール チームYDK

【概要】
DHCは20代女性に対する商品展開をしているにもかかわらず女子大生を顧客層として取り込めていないという現状から、女子大生の感じるDHCの魅力と、女子大生へのアプローチ方法を明らかにし、女子大生を顧客層として取り込むことを研究価値に置いた。中間発表ではポーターの5つの競争要因を用い化粧品業界の現状分析を行い、DHCが化粧品業界において脅威にさらされているという現状を発表した。本研究では今後、顧客分析・自社分析・競合他社分析を行い、DHCの強みと弱みを明らかにしていく。

【質疑応答】
Q.3スライド目で化粧品事業を中心にやっているということだったが化粧品業界が寡占状態にあるのならば、DHCは出版事業のほうに力を入れたほうがよいのではないか?
A.現時点でDHCは化粧品事業やサプリメント事業のほうを主流としており、特に化粧品においては女子大生に向けた商品開発をしているのにも関わらず、売れていないのでそこが問題だと考え研究対象にした。
Q.なぜ女子大生?もっと高い年齢層でもいいのでは
A.DHCの方がずっと昔から女子大生を取り込めていないということを問題にしているとおっしゃていたことや、また自分たちが女子大生であることから身近なテーマだと考え女子大生を研究対象にした。
Q.スライド4枚位目の研究動機の記載はいつ頃の発言なのか、また企業にヒアリングに行って明らかになったことなのか?
A.6月か、7月頃。ヒアリングに行ってわかったことではなく、愛知大学での行事の中でDHCの方からお話を伺う機会があってわかったこと。
Q.化粧品を研究するにあたってなぜDHCなのか?ほかの企業は女子大生向けに何もしていないのか?ほかの企業も女子大生を顧客として取り込めていないという現状はないのか?
A.自分たちが調べた限りでは、資生堂は、百貨店等に入りづらい、カウンセリングを受けて化粧品を買うということに抵抗感のある若者向けに通販を始めていて、若年層を取り込めている。しかしDHCは若者向けに商品を出しているのにもかかわらず女子大生を顧客層に取り込めていないので問題だと感じ、研究対象にした。

【感想】
事前研究がしっかりと行われていて素晴らしいと感じました。また発表される方の声のボリュームや速さがとても聞きやすく、スライドも写真がたくさん使われているのにシンプルに仕上がっていて見やすかったです。
次の発表の時には、顧客分析やヒアリングを通してグラフや表が入れられるとさらに良くなると思いました。これからの研究がとても楽しみです。

ふらわーぽんち 「緑茶を普及させるには?」 愛知大学 為廣ゼミ 


【概要】
  本研究では、現在低迷している緑茶市場の解決策を考え、緑茶市場の活性化につなげようというテーマで研究を進めている。ここでは緑茶と緑茶飲料の定義を、緑茶は「緑茶」のみ、緑茶飲料は「液体」 のみと、別のものとしている。
 現在の緑茶と緑茶飲料の消費分析から、緑茶飲料の消費は増加傾向にある中、緑茶の消費量は徐々に減少していることがわかる。
 これは飲料の歴史の背景から、海外のコーヒーや紅茶など様々な飲料が輸入されて飲料が多様化したこと、ビン・缶・紙パックなど多様な容器が登場し飲料の形態が広がる中で茶葉の市場が徐々に低迷した のではないかと分析している。
 これらを踏まえ、1簡便化2洋風化3多様化の3つの要因が挙げられた。緑茶市場が低迷した1番の要因は、手間がかかるから緑茶をのまないのではないかと主張した。
 3つの要因の内、簡便化にあたるのではないかと要因を決定。しかし、簡便化を図っても、緑茶飲料は食生活の飲料として普及はできるけど、茶葉だと急須を出したり、茶葉の処理に手間がかかるので、ニ ーズには簡便化を超える魅力を見出すべきだと主張した。
 現在では、緑茶のイメージが変わるような急須のデザインや茶葉のパッケージデザインが商品化されたり、様々な緑茶の飲み方がある。
 今後は、緑茶の競合にあたる飲料の分析と緑茶の魅力を消費者側からと企業側にヒアリングし、双方の視点で魅力を探ったりする予定を立てている。


【質問】
 Q1 年表には緑茶の低迷の後にペットボトルが登場したのになぜ簡便化を大きな要因と決めたのか?
 A1 緑茶の低迷以前からペットボトルの開発はされていたが、試行錯誤の段階であり実用的ではなかった。

 Q2 緑茶市場が低迷して誰が困るのか?また、活性化に繋がれば得するのは誰か?
 A2 今の段階では明確ではないので、より明確にするために企業やお茶屋さんにヒアリング調査していく


【感想】
  はきはきと明るくとても声が聞き取りやすかった。原稿も見る回数が少なくオーディエンスに話しかける感じが何度も練習した跡がみられ感心した。
 内容は年表を見ていて簡便化だけでなく洋風化の方が大きな要因なのではと感じた。
 緑茶の低迷の原因や魅力などはわかったのでこれからどのようにプロモーションし、その結果どうなるのか楽しみです。

「銭湯の集客数を増やす」 愛知学院大学 秋本ゼミ テルマエJAPAN

<概要>
 今回の発表は、銭湯は日本が誇る貴重な文化であるとし、銭湯の集客数を現在よりも増やすための研究をしていくというものだった。発表の中で、銭湯の定義は物価統制令に基づいた条例により、料金規定がある入浴施設とした。 この銭湯が『下水道の完備や風呂付の賃貸物件』『銭湯施設の老朽化』『燃料費の高騰』『代替施設の登場』によって減少し続けているという点を発表者は問題視した。また、銭湯の代替施設として、スーパー銭湯を挙げて比較をした。スーパー銭湯の定義は価格統制令の制限を受けない、その他の公衆浴場であるとした。顧客層の割合をみると、銭湯は若い層の利用率が少なく、これに対しスーパー銭湯はどの年代も偏りなく利用していることがわかった。このことから、銭湯は若い年代の層を取り込めていないとわかった。この理由として発表者は、銭湯に比べてスーパー銭湯は施設も新しいものが多く、食事やマッサージなどのサービスがあることだと推測している。しかし銭湯は個人経営であり、資金力の面から他のサービスを行うことや建物の改装は難しいと判断し、そのため、スーパー銭湯との差別化を図る必要があると考えた。以上のことから研究価値は、今までとは違う新しい戦略を行い、銭湯の存在を多くの人に知ってもらい、入浴の機会を増やすこととした。

<感想>
 製品、サービスは同じニーズを満たすものであれば、より便利で品質がよく価格が安いものが好まれると考えられる。銭湯に代わってスーパー銭湯が主流になるのも、納得できる。今の段階では、銭湯が生き残る必要性が不明確である。今はまだ銭湯の魅力や価値について深く研究をしていないようなので、これからの研究で銭湯の価値を探り、もし、何ものにも代えられない銭湯ならではの価値を発見できたら、それだけでも面白い研究だと思う。そのあとにそれを生かしたマーケティングプランが策定できるとしたらさらに興味深い。価値を明確にするとターゲットもしっかり定まると思う。


<質疑応答>
Q. 銭湯とスーパー銭湯の違いがよくわからなかったので、もう少し詳しく教えてほしい 
  (名城大学 大崎ゼミ)
A. 物価統制令による組合に入っている風呂屋さんが銭湯になり、組合ごとで
固定されている。地域によってこの価格は異なる。
スーパー銭湯は価格が自由に決められる。

Q. スーパー銭湯があれば銭湯はいらないのでは。(名城大学 大崎ゼミ)
A. 銭湯にしかないレトロさ、日本文化という価値はスーパー銭湯にはない。

Q. 顧客層の割合は一回でも行ったことがる人も含まれるのか。(名城大学 大崎ゼミ)
A. 含める。

Q. ターゲットは?(愛知大学 太田ゼミ)
A. スーパー銭湯は若い年代の層が占めていると判断したこと、設備的に銭湯は劣っている
ことから、古き良き文化を好む高齢層をターゲットにしたい。
Q. マーケティング戦略の仕方次第で、レトロさを好む若い層も狙えるのでは?(愛知大学 太田ゼミ)
A. まだ、そこまでターゲットに関しては考えていないが、銭湯にしかない強みを
求めている人をターゲットにしたいと思っている。

Q. 愛知県の銭湯が年々減少してるデータがあった。愛知県のしかないのか。(愛知淑徳大学 大塚ゼミ)
A. 愛知県のものしかない。だが研究の範囲としては全国的に見ていきたい。

Q. スーパー銭湯の推移のデータはないのか?(愛知淑徳大学 大塚ゼミ)
A. 調べていない。

「漬物産業の活性化~守口漬けを事例として~」 愛知淑徳大学 大塚ゼミ Team☆ぴくるす

◎概要◎
 今までの守口漬けは樽に入れた状態での販売方法や漬物の形状を変えないなど古くからある形、伝統に縛られ続けていた。しかし今後はより消費者に受け入れてもらうため、新しい価値を伝える必要があると主張。その主張の背景には、2つの要因がある。1つめはキムチに漬物の人気が奪われているということ。2つめとして若者を中心とした漬物離れがおきているということ。以上2つの要因があり、現状として漬物の消費量ならびに粕漬(守口漬け)の生産量が減少している。だからこそ今後は守口漬けの伝統を守り続け、かつ消費者に新しい価値を伝えていこうと考えている。
研究意義としては漬物産業の活性化を目的としている。プロセスとしては、まず消費者の守口漬に対する認知度をアップし、買って食べてもらうことによって守口漬を活性化させ、最終的には守口漬の戦略を他の漬物店にも応用することで漬物産業全体の活性化を図るということだ。そこで協力企業を株式会社大和屋守口漬総本家とし、その企業の提示された条件に沿って守口漬の活性化のための戦略を練ることにした。その際、大和屋守口漬総本家の工場長からヒヤリングをすることによって、守口漬について十分な知識を得ることができた。
今後の課題としては、食の欧米化や低塩指向により漬物全体の消費量が低下していること。また、進物競争の激化により漬物離れの中でも奈良漬離れが大きいといった状況の中で、どのようにして守口漬を活性化させるかだ。
今後の展望は、消費者に守口漬に対するアンケートの実施。知覚マップの作成。守口漬の使用シーン・販売過程に対して仮説をたてる。引き続き企業にヒヤリング調査を行うことが挙げられた。

◎質問◎
Q1  一世帯あたり年間の支出平均価格の推移というグラフについての意見。一世帯あたりで減少傾向を見ても、そもそも一世帯の人員が減っている可能性があるので一人当たりで出さないと一概に減少しているといえないのではないか。

Q2 奈良漬だけが大きく減少していて、他の漬物に関してはどういった傾向が見られるのか?
A2 粕漬(奈良漬)のみの分析しかできていないので、他の漬物に関しては今後調査をしていきたい。

Q3 奈良漬が一番低迷していると発表で聞いたが、そもそもなぜ一番減少している奈良漬ではなく守口漬を押すのか。
A3 守口漬が奈良漬の中の一種である。その奈良漬の中の守口漬に焦点をあてた。
◎感想◎
最初に、聞いている側に関心をもたせるため、発表者と聞き手が交流をもてる時間がありとても好感を持てた。全体的に表情も明るく、声に抑揚もあり何を聞き手側に訴えたいのか明確だった。初回の発表であったが、既にフィールドワークも行っておりとても行動力のあるチームだと感じた。今後フィールドワークで得たことを、何かしらの理論にあてはめた上で展開されることを期待する。

「カスタマイゼーション・マーケティング」 名城大学 大崎ゼミナール Arcana 

★研究概要★
本研究ではカスタマイゼーションの普及率が低いという現状を解決すべく、その原因を追究しカスタマイゼーションを消費者に浸透させることを目的として研究を進めていく。
カスタマイゼーションの定義は、「(企業が)個々の顧客のニーズに合う商品やサービスを提供すること」である。

本研究は①消費者側と②企業側の2つの側面に意義があると考えられる。①では、カスタマイゼーションが個人個人のニーズに合った製品・サービスを提供するため、消費者への貢献となる。②では、企業がカスタマイゼーションを行うことで製品を差別化でき、価格競争から脱却できると考えられる。

現在多様な商品分類において多くの企業がカスタマイゼーションを行っているが、
データによると母数720のうち72.8%の消費者がそういった製品の購入経験がないことが示されている。
多くの企業がカスタマイゼーションを行っているのにも関わらず、なぜそれが消費者に普及していないのか、その仮説として、カスタマイズが面倒、融通が利かない、選択肢が狭い、自分のセンスを信用しづらい、時間がかかる、手間の割に合わない高価格、を挙げている。
今後の方向性としてアンケートや企業ヒアリングを通してこの仮説の検証を行っていく。

★質疑応答★
Q1多くの業界でカスタマイゼーションが行われていると示しているが、業界一つ一つで見たときも、カスタマイゼーションを行っている企業は多いのか。
A1一つの業界でどのくらいの企業がカスタマイゼーションを行っているかという具体的な数値は出していない。

Q2カスタマイゼーションの普及率のグラフがあるが、これはカスタマイゼーションを行っている企業全体での数値なのか。それともどこか一つの業界のものなのか。
A2全ての業界における普及率。

Q3カスタマイゼーションの普及率ではなく、認知度を調査したものはあるか。
A3認知度に関する2次データは見つからなかったので、今後アンケートで調査したい。

Q4カスタマイゼーションとオーダーメイドの違いがよく分からないのだが、オーダーメイドではなくてカスタマイゼーションにした理由は。
A4オーダーメイドもカスタマイゼーションのうちの一つであるため、範囲を広くとってカスタマイゼーションにした。

Q5仮説で、カスタマイズ過程が面倒・融通が利かない・選択肢が狭いなどと挙げているが、これらは例に挙げたNIKI ID以外のカスタマイズ商品にも言えることなのか。
A5仮説に合わない商品もあるが、本研究では製品を差別化するためにカスタマイゼーションを行うものを対象にしており、それはどちらかというとオーダーメイドに近い形のものになるためこの仮説を挙げた。

Q6背景の消費スタイルの変化などは論文を読んで自分たちが思ったことなのか、それとも誰かが言っていたことなのか。
A6消費スタイルの変化は既存アンケートから引用したものだが、生産技術の進展は自分たちで考えたもの。

★感想★
内容としては大変わかりやすかったです。
ですが、発表スライド以外にも別でスライドを用意されていたので、その分も発表用に含まれたらより内容の濃いものになるのではないかと感じました。
また、なぜカスタマイゼーションが普及していないのかという点に対し、実体験を基に主張を述べられておりましたが、恐らくそれは、商品やサービスを利用する人によっても感じ方が異なると考えられるので、見せ方を工夫された方がさらによい研究になるのではないかと感じました。
カスタマイゼーションは私たちにもなじみあるものだと思うので、どのような結論に至るのか楽しみです。